秋サケ来遊、過去最低の25%減

2024年6月24日

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2024年秋サケ地区別来遊予測

 道総研さけます・内水面水産試験場は21日、今年の北海道への秋サケ来遊予測値について、前年比24・5%減の1703万尾と発表した。2017年(1737万尾)を下回る過去最低水準の予測値となる。昨年は全道共通して3年魚の回帰が少なかったことから、主群となる4年魚の回帰が多くを見込めないことが大きな要因。太平洋側のえりも以西海区やえりも以東海区では大幅な種卵不足も懸念されている。

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 今年の「秋サケ親魚捕獲および適正利用を図るための実施方針」を決める道連合海区漁業調整委員会の席で、同水試さけます資源部の卜部浩一研究主幹が説明した。

 昨年の北海道への秋サケ来遊数(沿岸漁獲数と河川捕獲数の合計値)は予測値(3483万尾)を大きく下回り、前年比35%減の2257万尾に終わった。年齢別にみると、4年魚(19年級)は前年比35%減の1552万尾と大幅に減少。5年魚(18年級)は499万尾と前年を[....]