水産高卒者23年度進路 漁業就業者は12人増 進学も有利に 

2024年6月27日

 全国水産高等学校長協会(亀山喜明理事長、北海道小樽水産高校長)がまとめた2023年度の水産・海洋系高校卒業生の進路によると、漁業関係の就業者数は234人で前年度から12人増加した。少子化が加速する中、入学者数も微減にとどまり、各高校の進路指導や将来の入学者に向けたPRの努力がうかがえる結果となった。

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 就業者数の内訳は本科卒業生で、漁船漁業が95人(前年同)、養殖や内水面など漁船漁業以外の漁業関係が113人(同)、家業の自営漁業が26人(12人増)の計234人(12人増)となった。専攻科修了生は29人(1人増)と、どちらも前年並みを維持。卒業生数も直近3年間は約3000人をキープしている。

 水産・海洋系高校の生徒数は17年度の1万69人から24年度には7613人へと減少傾向にあるものの、24年度は対前年比で171人の減少と下げ止まりの傾向にある。全国の水産高校46校のうち、入学者定員を満たしたのは前年度の6校から11校に増加した。[....]