水産庁、太平洋クロマグロ増枠提案 目標達成を受け

2024年6月6日

 水産庁は4日、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)で管理する太平洋クロマグロ漁獲枠の増枠を提案する方針を明らかにした。最新の資源評価で、回復目標の達成を確認できたためだ。年次会合に先立ち開かれる全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)との合同作業部会に向け、共同議長が議論のたたき台として示した増枠シナリオの最大値は、西部太平洋で小型魚(30キロ未満)が現行措置の2割増、大型魚(30キロ以上)が2倍としている。

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 増枠提案は北太平洋まぐろ類国際科学小委員会(ISC)が更新した最新の調査結果に基づく。初期資源の20%(親魚資源量が約12・5万トン)を目指す次期回復目標を、2021年に達成した。22年は23・2%(約14・4万トン)まで回復、“初期資源量の20%を上回る確率”が75・9%と推定された。[....]