東京シーフーズ スペイン天然クロマグロ買い付け350㌧に

2024年6月14日

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ダイバーが水中銃で仕留めたのち、船上で血抜きと神経〆が施される

 スペイン南西部の天然クロマグロの買い付けでトップシェアを握る水産専門商社の(株)東京シーフーズ(東京・中央区、山越竜生社長)は、5月下旬に今シーズンの買い付けを終えた。脂乗りと品質が国内販売先から高く評価される150キロサイズを中心に、前年を50トン上回る350トンを確保。8月上旬にはコンテナ船で国内に入荷する予定だ。

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 スペイン南西部沿岸に設置された大型定置網「アルマドラバ(ALMADRABA)」は、北からコニール、バルバテ、サハラ、タファリの4つの町で各1か統ずつ経営され、東京シーフーズはバルバテを除く3か所から買い付けている。漁期は例年4月下旬から6月上旬までの約2か月間だ。

 現地で買い付けを担当し、このほど帰国した水産Ⅱグループの巽芳也マネージャーは、「昨年に比べ今年はシケが多く、予定数量を終えるのに3週間ほどかかった」と振り返りつつ、5月24日までには原魚ベースで350トンの買い付けを終えたと報告。脂乗りがよい80~200キロを中心に仕入れ、一本当たりの平均サイズ150キロ、ベストの質のよさを伝えている。[....]