料理人が資源回復を提言、魚減少の危機感訴え 

2024年5月29日

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森長官に提言を手渡すシェフら。㊧から佐々木代表、坂本氏、杉田氏、森長官、岸田氏、林氏、川田氏

 料理界の最前線で活躍するトップシェフらが27日、現場の最前線で抱く水産物減少に対する危機感を政府に訴えるため、森健水産庁長官に「海を守るための提言」を提出した。「先人が築いてきた素晴らしい日本の食文化を支える水産資源を次代へつなぐことはわれわれの責務」と切実な思いを胸に声を上げた。料理人が政府に提言書を提出するのは異例だ。

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 提言を提出したのは、豊かな海を取り戻し食文化を未来につなげようと活動する(一社)シェフス・フォー・ザ・ブルー(佐々木ひろこ代表)に所属する料理人の代表ら6人。フランス料理「カンテサンス」の岸田周三オーナーシェフ、寿司「日本橋蛎殻町すぎた」の主人・杉田孝明氏、イタリア料理「チェンチ」の坂本健オーナーシェフ、日本料理「てのしま」の主人・林亮平氏、中国料理「茶禅華」の川田智也オーナーシェフと、さまざまなジャンルで名だたる名店の料理人が勢揃いした。[....]