北海道二海サーモン 民間で事業化へ、漁業者が合同会社設立

2024年6月7日

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5月に行われた「北海道二海サーモン」の水揚げ

 【北海道八雲町】「北海道二海サーモン」のブランド名を冠し、北海道八雲町で行われてきたトラウトの海面養殖試験は5月の水揚げをもって5年間の試験事業が終わった。今後は地元漁業者が立ち上げた合同会社「二海サーモン」が町の補助を受けず、自立での事業化を目指していく。道内では、同町同様、将来の事業化を見据えて自治体の補助を受けサーモン養殖に取り組む例が多く、民間による事業化の先例として注目されそうだ。

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 八雲町では2019年、新たな漁業資源の創出に向け、漁協と町が連携し、日本海側(熊石漁港)と太平洋側(東野漁港)の2か所で道内初のトラウトの海面養殖試験を開始。太平洋側は22年で試験を終えたが、日本海側の熊石ではさらに2年間、試験を延長した。町は種苗や飼料の購入費、道とともにイケスの購入費を補助するなど支援してきた。[....]