全漁連23年イカ需給/供給、需要量ともに最低

2024年5月23日

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供給減少が止まらない国産スルメイカ

 JF全漁連はこのほど、2023年の「イカ需給表」をまとめた。国産スルメイカやムラサキイカ(北太平洋アカイカ)、輸入イカなどの供給量、需要量を表したもので、国産スルメの漁獲不振と品薄高を背景に、供給量、需要量とも統計のある1984年以降の最低を更新した。過去10年(14~23年)のうち、供給が最低を記録するのは9回目、需要は8回目で、縮小に歯止めがかからない。

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 昨年の国産スルメイカの水揚げは生鮮が前年比22%減、冷凍が59%減、合計で29%減と低水準の中でさらに大きく落ち込んだ。ムラサキイカも2%減とわずかながら前年を下回り、これら〝国産〟の水揚げは26%減の1万8520トンにとどまった。10年前(13年、約16万トン)の12%のボリュームだ。[....]