全さんま、全船8月10日に公海へ ロシア水域は操業半月短縮

2024年7月2日

 全さんま(八木田和浩組合長)は6月28日に都内で開いた理事会で、2024年漁期は公海操業に限り、漁船のトン数階層別に段階的に出漁する形を取らず、所属船全船が8月10日に出漁することを正式決定した(日本水域の操業は従来通りの出漁日)。また、日ロ地先沖合漁業交渉に基づくロシア水域操業は前年より半月短縮し、10月1~31日の1か月限定で行う。       ◇       ◇       ◇

 全さんまは13年漁期に、10トン以上20トン未満船が8月10日、20トン以上100トン未満船が8月15日、100トン以上船が8月20日に出漁日を繰り下げて以降、23年漁期まで8月以降の本格操業期の出漁日については10年以上、変更が行われていなかった。

 近年は、漁期序盤は日本のはるか沖合の公海が漁場の中心になっているほか、北太平洋漁業委員会(NPFC)での議論を優位に進めるために公海における操業実績をまとめる必要が生じてきている。[....]