中国禁輸下のホタテ流通構築へ

2024年5月30日

 北海道水産物荷主協会(会長・根田俊昭(株)マルキチ社長)主催の「第30回全国ホタテ大手荷受・荷主取引懇談会」が28日、札幌市で開催され、全国の荷受、商社関係者や道内の水産加工業者、生産者らがボイルホタテや玉冷の生産・流通について意見交換した。ボイルは値頃感から順調な消化見込みが伝えられ、商戦が本格化する玉冷は、消費地サイドから序盤の冷静な価格形成の必要性が指摘された。

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 ホタテ懇談会として過去最多の240人以上が出席する中、中国の日本産水産物輸入停止措置下でのホタテの流通策が討議された。

 今期のボイル製品は、中国の禁輸と噴火湾産原貝の異例の貝毒規制で冷凍両貝の生産が絞られたため、大きく増産。昨期(北海道漁連推定4700トン)から「倍増」(道漁連)とも見積もられている。[....]