ネス・ノルウェー海洋大臣 サバ関税の改善要望、来日成果をHPで報告

2024年6月14日

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7日のネス大臣㊧の坂本大臣への面会は冒頭のみ公開された

 日本と韓国を3~7日に訪問していたノルウェーのマリアンネ・ネス漁業・海洋政策大臣は11日、貿易産業漁業省のホームページ(HP)で両国での成果を報告した。ノルウェーサバの関連では「関連するすべての政治的会議でアクセス改善を提案した」と言及。日本では7日に坂本哲志農林水産大臣と面会しており、関税について要望していたことを明らかにした(一部既報)。

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 日本はノルウェー産タイセイヨウサバ(ノルウェーサバ)の輸出先として首位であり、圧倒的な数量を誇ってきた。ただ近年は関税面で優位な英国や欧州連合(EU)産の存在感が増し、日本の輸入サバ市場のシェアを少しずつ奪われ始めている。

 HP上でネス大臣は「欧州自由貿易連合(EFTA)を通じて韓国と自由貿易協定を結んでいるが、今のところ日本とはこういった協定はない」としながら、日本の現状を「自国の漁業者を第一に考えているが、国内のサバ需要に応え切れていない」と分析。「当然のことながら今後もノルウェーサバを選択してもらいたい」と関税調整の必要性を強調した。[....]