9月ももう終わりを迎えようとしているが、秋の基幹商材・サンマは依然、極度の不漁から抜け出せていない。かつてない厳しさに生産者からは「(サンマ資源の)回遊量自体が少ない。もはや天災だ」との悲痛の声が漏[....]
南米沖のアルゼンチン(AR)マツイカの漁獲に回復の傾向が見受けられている。関係者はここ数年続いた「不漁期」を抜け出し、「豊漁期」に入った可能性があると指摘している。 マツイカの漁獲はAR200カイ[....]
水産研究・教育機構(宮原正典理事長)は、単純な資源の悪化だけでは説明がつかない不漁対策として、漁業者の協力によるデータ収集体制の構築に乗り出す。海洋や資源動向の分析に必要な水温などのデータ提供を漁業[....]
サンマ棒受網漁業の100トン以上の大型船の初水揚げが26日、北海道の根室・花咲で行われた。漁獲不振を背景に2隻のみの水揚げで、数量はバラ5・5トン、発泡箱155箱(一箱約8キロ)など7トン弱にとどま[....]
生鮮マアジの不調が続いている。漁業情報サービスセンター(JAFIC)の「おさかなひろば」によると、8月の全国主要調査港における水揚量は1970トン(18日現在)。数量は同月の過去5年平均(7097ト[....]
水産庁は、地球温暖化など環境変化が及ぼす水産資源への影響と対策についての検討を始めた。改正漁業法のもと数量管理による資源管理の高度化を進める一方で、各地で発生する環境変化を起因とする不漁要因などの情[....]
米国アラスカ漁業狩猟局(ADF&G)によると、現地15日までの漁獲量は一帯で9750万尾と1億尾の大台に迫った。不漁年の中でも、プリンスウィリアム湾(PWS)とコディアックのマスが引き続きまとまりを[....]
アラスカのサケ・マス漁は、7月末でベニザケ漁がほぼ一段落し、代わってマスが各地でまとまり始めた。米国アラスカ漁業狩猟局(ADF&G)の集計によると、現地8月8日現在の漁獲量は一帯で8000万尾を超え[....]
米国アラスカ漁業狩猟局(ADF&G)の集計によると、現地5日現在のマス漁は不漁年ながら2年前を上回り、一帯でおよそ3000万尾と当初計画の半分に迫った。また、チャムは引き続き低調に推移している。 「[....]
全さんまの集計によると、昨年の国内のサンマ水揚げは前年比66%減の4万517トン(うち道内は2万1364トン)と、棒受網漁業が本格化した1950年以降で最低記録となった。本操業移行後初年度となった5[....]
すでに実質終了となっている岩手県の秋サケ漁だが、近年10年間の実績で比較してみると、異例の大不漁が際立つ。この10年間でざっと10分の1、あるいはそれ以下に激減した形だ。 「岩手県秋サケ旬別沿岸漁獲[....]
大日本水産会の白須敏朗会長は7日に開いた年頭会見で、「今年は庚子(かのえね)の年。庚は物事の始まりと同時に結実を意味し、子は多産で物事が増える意味がある。豊かな自然の恵みを享受する年であり、水産の世[....]
2019年は4月30日で平成時代が終わり、5月1日からは新元号となる令和時代がスタートした。天皇・皇后両陛下の生前退位という形を含め、後世から歴史を振り返っても今年は大きな転換点となった一年といえる[....]
北海道・東北とも異例の不漁が続く秋サケは、水産研究・教育機構が17日に発表した全国11月末現在の水揚げが道県合わせて5万3494トンで、前年の同じ時期と比較して28%の大幅減少となっている。この先ほと[....]
近年、来遊の不振を伝える米国アラスカ・サウスイースタン(SE)のマス漁は不漁年に当たる2020年の来遊予想も段階評価の2番目に低い「弱い」で、米国海洋大気庁(NOAA)と米国アラスカ漁業狩猟局(ADF[....]
岩手県さけ・ます増殖協会と県定置漁業協会は、放流用サケの種卵確保に向けた緊急措置として、卸売市場に水揚げされたサケから採卵し種卵を確保する対応を始めた。沿岸各地へすでに通知しており、4年後の回帰につ[....]
北海道定置漁業協会(中村憲二会長)は12日、札幌市のホテルに定置漁業関係者を集め、「定置漁業振興会議」を開いた。北海道の秋サケの来遊や流通に関する講演を行った。中村会長は「5万トンを大きく下回り、水揚[....]
北海道に次ぐ秋サケ供給地である東北3県は、これまでと同様に盛漁期を迎えても来遊は回復せず、累計で前年同期の4分の1のペースに変わりない。11月下旬の水揚げは、比較的まとまっていた青森県も伸びを欠いて、[....]
北海道のJF羅臼漁協によると、久方ぶりの好漁となったスルメイカの漁獲量は11月末現在で、約2650トンと2015年以来、4年ぶりに4ケタ台に乗った。全国的なスルメイカ不漁を背景に魚価が良かったこともあ[....]
今年の秋漁は、資源が悪化しているサンマとスルメイカが過去最低を更新する大不漁に陥り、秋サケも予想に反し記録的不漁となった。マサバも来遊が遅れ、もどかしい状況。戻りガツオは漁が続いたものの、量販店・スー[....]
北海道が14日に発表した道内秋サケ漁獲速報によると、10日現在の全道の漁獲尾数は前年同期比27%減の1477万尾となった。前年からさらに遅れをとり、前年の“7割漁”の様相。すでに漁は終息気配で、不漁だ[....]
仙台市がまとめた仙台市中央卸売市場水産物部の10月売上高は、卸売会社2社の合計で、数量6396トンで前年同月比6・6%減、金額60億600万円で8・6%減、平均単価キロ948円で2・1%(20円)安[....]
東京・豊洲市場の売買参加者と水産仲卸の5団体が12日に開いた「令和元年度年末商品動向研修会」。冷サケの主力チリギンは、2019/20年シーズンは昨対で増産。3?4月に全サイズ込みがキロ6・7ドルから6[....]
駿河湾サクラエビの不漁を受けて、静岡経済研究所(静岡市)が水揚げ・加工の拠点である静岡市清水区の由比・蒲原地区、焼津市の大井川地区の水産加工業者を対象に実施した調査によると、4割近くが廃業を検討してい[....]
北海道漁協系統団体と北海道水産会は11日、自民党道連の政策懇談会で、北海道漁業の当面の重要課題について要請した。特にサンマなど主要魚種の不漁対策や国の新たな資源管理に伴う対策の必要性を訴える声が相次い[....]
未曽有の不漁を続けるサンマの漁獲状況について、全さんまの八木田和浩組合長は10日の自民党水産部会、水産総合調査会合同会議で窮状を訴えた。 八木田組合長は「今年のサンマ漁は前例のない極端な不漁が続い[....]
東京・豊洲市場9月の卸会社別取扱高によると、7社合計の数量は3万3696トン(前年比8・2%減)で4か月ぶりに減少し、金額は336億7600万円(4・5%減)と5か月連続で減少した。サンマの不振と下[....]
全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、八木田和浩組合長)は9月27日、歴史的な不漁に直面しているサンマ漁業者に対する緊急対策などの実現について、水産庁に関係機関への働き掛けを要請。これを踏まえ、北海[....]
全国有数のサンマ水揚地として知られる宮城県女川町で9月29日、「おながわ秋刀魚収穫祭」(女川魚市場買受人協同組合主催)が開催され、約1万9000人の家族連れや観光客で賑わった。全国的な不漁の影響で、今[....]
水産庁がこのほど発表した冷蔵水産物流通統計によると、全国主要冷蔵庫の2019年6月末時点の冷凍サンマ在庫は2万528トンで、前年比42%増だった。前月からの減りは1000トンにとどまり、2万トン台を[....]